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Q:ドライマウスってなんですか?
A:ドライマウスとは日本語で口腔乾燥症のことをいいます。広い意味での口腔乾燥症は唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてを指すことになります。 また、狭い意味では、唾液の分泌が低下して口が乾いている症状を言います。
Q:口のかわきの原因は何ですか?
A:唾液の分泌が低下して口が乾く原因は様々です。
①口が乾く作用(副作用)を持った薬剤を飲んでいる
②年齢(高齢)により唾液分泌の能力が落ちている
③精神的な緊張などによるもの
④口で呼吸する
⑤糖尿病、腎臓病、肝臓病など病気によるもの。リウマチやシェーグレンという自己免疫疾患
⑥放射線治療、骨髄移植
など様々です。
O:高血圧の薬を飲んでいて口がかわきますが、口腔乾燥症ですか?
A:その薬をのまないと口の乾燥がないのであれば、病気が原因の口腔乾燥症ではなく、薬剤性(副作用)の口腔乾燥であると考えられますし、同じ効果で違う種類の薬に変更することを主治医に相談してください。
Q:口腔乾燥は神経がだめになっているのですか?
A:脳梗塞など脳に障害がある場合を除いて、神経の障害で生じることは少ないと思われます。
Q:自己免疫疾患は治るのですか?
A:自己免疫疾患の多くは、治癒が難しいといわれています。しかし、治療によって軽快することもありますので、専門の医師にご相談ください。
Q:更年期障害と口腔乾燥は関係がありますか?
A:更年期障害は女性ホルモンの産出が減少して起きるといわれています。女性ホルモンの中でもエストロゲンが減少すると膣の乾燥など様々な乾燥症状等の体調の変化が起きることがあります。シェーグレン症候群は更年期の女性に多く発生します。
Q:お酒と口腔乾燥は関係がありますか?
A:お酒にはアルコールが含まれており、お酒の利尿作用などで水分をとっているつもりでも、口がかわくことがあります。
Q:高齢と口腔乾燥は関係がありますか?
A:一般に、高齢になるといろいろな機能が衰えてきます。唾液を分泌する腺も同じで、年齢とともに衰えてきて、口がかわくことがあります。
Q:年齢と口腔乾燥は関係がありますか?
A:高齢になると唾液分泌機能が低下して、口が乾くことが多くなるといわれています。しかし、シェーグレン症候群やその他の疾患でも口腔乾燥がある場合もあります。
Q:痩せていると口がかわきますか?
A:痩せていることと、口の乾燥は関係ありません。
Q:汗はよくでますが、口がかわくのはなぜですか?
A:汗が出ると、体の水分が減りますので、唾液に使う水分が不足している可能性があります。細胞の成分のバランスが変化している場合も考えられますので、一度検査をおすすめします。
Q:血液検査で口の乾燥がわかるのですか?
A:血液検査では口の乾燥はわかりませんが、シェーグレン症候群などの口が乾燥する病気を探すことはできます。口や目が乾燥している方が行う検査です。
Q:自己免疫性疾患とはなんですか?
A:リウマチなどに代表されるように、外からの刺激がなくても、炎症などがずっと起きている病気です。原因は自分の組織を免疫細胞が攻撃してしまうことです。
Q:膠原病/リウマチがあると口がかわきやすいのですか?
A:リウマチなどに代表されるように、膠原病ではその1/3の方がシェーグレン症候群という疾患を一緒にかかっているといわれています。ですから、リウマチなどの膠原病で口がかわくのではなく、合併症のシェーグレン症候群が原因で口がかわいている可能性があります。
Q:緊張すると口がかわきますが、これは病気ですか?
A:緊張性の口腔乾燥は病気ではありません。過度の緊張をほぐすことで口の乾燥は治まります。
Q:歯茎が痛いのですが、口腔乾燥症でしょうか?
A:口腔乾燥が原因で痛くなることもありますので、検査をされたほうがいいかもしれません。
Q:呼吸をしているだけで口がかわきますが、病気ですか?
A:口だけで呼吸をすると口がかわくことがあります。息をする空気の流れが、口の中の水分を奪ってしまうからです。できるだけ鼻から呼吸するようにしても、口の中が乾燥している場合には、口腔乾燥症とも考えられます。
Q:ハミガキと口の乾燥は関係がありますか?
A:ハミガキと口の乾燥には特別関係はありません。しかし、口の乾燥がある人は、虫歯や歯周病が多くなりますので、ハミガキは定期的によくすることが大切です。
Q:食事でたくさんたべられないことと口腔乾燥症は関係がありますか?
A:口がかわいていると食事の時など常時水分を必要としますので、満腹になりやすくなります。また、シェーグレン症候群などでは胃が縮んでいることがあります。検査をして口腔乾燥の原因を調べることが大切です。
Q:ストレスと口腔乾燥と関係がありますか?
A:ストレスがあると自律神経の中の交換神経、副交感神経のうち、交感神経という方が緊張します。交換神経は唾液分泌を抑制してしまうことがありますので、ストレスで口がかわくことがあります。
Q:喫煙と口腔乾燥とは関係がありますか?
A:喫煙と口腔乾燥は直接関係はありませんが、多く喫煙する人は交換神経が緊張して、唾液分泌が抑制される可能性が考えられます。
Q:ドライアイってなんですか?
A:目が乾燥することの総称をいいます。目の乾燥には様々な原因があります。パソコンや長時間のストレスなど様々です。また、シェーグレン症候群など自己免疫疾患が原因の場合もあります。
Q:鼻と口が一緒にかわくことがありますか?
A:薬の副作用に一番多くみられます。ほかには自己免疫疾患なども考えられます。
Q:息をすると喉が痛いのはドライマウス(口腔乾燥症)ですか?
A:唾液が減少して喉が乾燥している場合があります。他には喉に腫れているところがあったり、感染している場合がありますので、十分な注意が必要です。
Q:口臭は口の乾燥が原因ですか?
A:口が乾燥すると虫歯になったり、ばい菌が増えて、口臭が発生することがあります。その他、胃腸の調子が悪い 場合も口臭が発生します。
Q:どうして口が乾燥すると虫歯になりやすいのですか?
A:唾液が減って口が乾燥すると、ばい菌が流されずに残りますし、唾液の中にある抗菌物質が少なくなるため、ばい菌が増えてきます。このような状態が虫歯を増やします。
Q:舌がひび割れているのは、口腔乾燥症ですか?
A:口が乾燥すると舌の粘膜も乾燥し、ひび割れることもあります。他には感染していたり、腫れていることも考えられます。
Q:薬を飲むと口がかわくのですが、これは口腔乾燥症ですか?
A:その薬を飲まないと口の乾燥がないのであれば、病気が原因の口腔乾燥症ではなく、薬剤性(副作用)の口腔乾燥であると考えられます。
Q:目と口が一緒にかわくのは病気ですか?
A:薬剤によるものとシェーグレン症候群という自己免疫疾患である可能性が考えられます。また、加齢からくる乾燥症も考えられます。シェーグレンであれば病気ですが、単に症状が重なっている場合もありますので、検査が必要となります。
Q:パンやビスケットが食べられないのですが、口腔乾燥症ですか?
A:パンを食べると口の中がぱさついて飲み込めないという場合は、唾液が減少していることが考えられ、口腔乾燥症の可能性があります。
Q:味覚がおかしいのですが、口腔乾燥症ですか?
A:口が乾いて味覚が変化することがありますが、他の原因も考えられます。
Q:胃腸の調子と口のかわきは関係するのですか?
A:唾液が少なくなり口が乾燥すると、食べ物の消化が悪くなり、胃腸の調子が悪くなることも考えられます。それ以外にはシェーグレン症候群などの自己免疫疾患で、口のかわきと胃腸の調子が悪くなる可能性もあります。
Q:便秘と口腔乾燥はつなっていますか?
A:口がかわくことと便秘とは直接関係はありませんが、専門医を受診してみてください。
Q:口腔乾燥症は進行するのですか?
A:口腔乾燥の原因はによって様々です。老人で機能の減退や、薬剤性で薬剤の量が増えた場合には、口腔乾燥はひどくなる可能性があります。
Q:口がかわいていると、そのうち目もかわいてくるのですか?
A:口がかわいているから目もかわくということはありません。しかし、シェーグレン症候群などでは、目と口が同時に乾燥することがありますので、口の乾燥の原因を調べることが大切です。
Q:夜、目が覚めるのと口の乾燥は関係がありますか?
A:口腔乾燥の患者さんには、夜に口が乾いて目が覚めるということがよくあります。枕もとに水やお茶などを置いて寝ることもあるようです。
Q:目と口が一緒にかわくのはよくあることですか?
A:シェーグレン症候群という、目と口が一緒に乾く病気があります。その他、緊張するとそうなるなど原因は様々あります。
Q:喉と口が一緒にかわくことはありますか?
A:唾液が減少して、口がかわくと同時に喉がかわくことがあります。また、口で呼吸する癖のある人は口と喉が一緒にかわくことがあります。
Q:喉と鼻が一緒にかわくことはありますか?
A:唾液が減少して、口がかわくと喉も鼻も同時にかわくことも考えられます。また、鼻炎薬や風邪薬を服用しても同時にかわくことがあります。
Q:皮膚が乾燥するのと口の乾燥は関係がありますか?
A:皮膚の乾燥には老人性、アトピーなど様々な原因があります。シェーグレン症候群では、皮膚と口と目が乾燥するともいわれています。
Q:指先が冷たくなることと口の乾燥は関係しますか?
A:指先が冷たくなる症状はシェーグレン症候群でよくみられます。この疾患は口や目が乾燥します。
Q:舌が痛いのですが、口がかわいているからですか?
A:舌が痛い原因の多くは、カンジタなどの細菌感染や口内炎、口腔内の乾燥が原因である場合があります。口の乾燥があって舌が痛い場合には、シェーグレン症候群などが原因であることも考えられます。
Q:口の周りがひび割れていますが、口腔乾燥症でしょうか?
A:口の周りがひび割れている場合はカンジタなどの細菌感染や口腔乾燥などが考えられます。口腔内が乾燥して、口角(口の周り)がひび割れている場合には口腔乾燥症であることが考えられます。
Q:唇がかわくのはドライマウスですか?
A:唇がかわくだけではドライマウス(口腔乾燥症)とはいいません。唾液が減少して、唇がかわく場合は口腔乾燥症の可能性があります。
Q:つい口で息をしてしまうのですが、ドライマウスになってしまいますか?
A:口だけで息をすると唾液が蒸発してドライマウスになります。鼻で息をするように心がけてください。
Q:漢方薬を飲んでいますが、効果がありません。よい治療法はありますか?
A:漢方薬は体質により、よく効く場合とあまり効果がない場合があります。一般的に即効性はないと考えられますので、しばらく継続して使ってみてください。それでも効果がない場合は、医師、薬剤師に相談ください。
Q:漢方薬はどういう効果で効くのですか?
A:全身の状態や体質を改善することで水のバランスを改善したり、粘液を徐々に分泌させて改善するといわれています。
Q:麦門冬湯(ばくもんどうとう)はどんな薬ですか?
A:漢方薬で、咳や気管支喘息、気管支炎などに使いますが、その他唾液を増やす作用もありますので、それに使われている場合もあります。唾液は急に増えるのではなく、徐々に乾燥が改善されます。
Q:白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)はどんな薬ですか?
A:漢方薬で、喉のかわきなどに使われます。唾液は急に増えるのではなく、徐々に乾燥が改善されます。
Q:漢方薬を飲んでいますが、保湿剤を使ってもいいですか?
A:一緒に使っても問題ありません。
Q:口がかわいて水を飲み過ぎるとどうなりますか?
A:水は飲み過ぎても特に問題はありません。しかし、胃液がうすめられて胃腸の調子が悪くなることもあります。また、満腹感から十分栄養のある食事ができなくなることもあるかもしれません。水は飲むより、口に含んでうがいのようにするとこもよいと思います。
Q:糖尿病で口がかわきますが、何か良い治療法はありますか?
A:糖尿病は血糖値が高く続くことや脱水で唾液が減少し口が乾くことがあります。第一に血糖値をコントロールすることが大切です。
Q:腎臓が悪く、口がかわくのですが、何か良い治療法はありますか?
A:腎臓の病気には様々なものがあり、症状だけでは原因が特定できませんので、検査が櫃よとなります。
Q:唾液分泌促進薬はどうして効果があるのですか?
A:唾液分泌促進薬は、弱った唾液線に直接刺激を与えます。そのため、唾液線が少なくなっていたり弱っていても、唾液の分泌が増えるようになります。
Q:保湿ジェルは口腔乾燥にどうよいのですか?
A:保湿ジェル(オーラルバランス等)は、口腔内に塗る塗り薬です。唾液が出るわけではありませんが、ジェルが口内を潤して、乾燥を感じないようにしてくれます。しかし、効果の持続時間は2~3時間ですので、何度か塗ることが必要ですし、お話をされる際はネバつく場合もあります。
Q:口腔乾燥で日常気をつけることを教えてください。
A:口が乾くと、喉が痛くなったり虫歯が発生しやすくなります。歯磨きなどで口腔内の清潔を心がけ、みずなどで口の中を潤しましょう。
Q:塩からいもの(塩分)は口腔乾燥に悪いのですか?
A:塩分は特に口腔乾燥に悪いことはありません。ただし取り過ぎると口が乾き、長時間の摂取は高血圧や脳卒中などになるので、注意してください。
Q:あまいもの(糖分)は口腔乾燥に悪いのですか?
A:あまいものは虫歯を増やしてしまいます。口腔乾燥がひどくなることはありませんが、虫歯が悪化してしまう場合もあるかもしれません。
Q:水を飲めば口のかわきはよくなりますか?
A:口の乾燥は水分の減少と粘液の減少によって感じます。水は水分の減少を補いますが、粘液が減少すると乾燥をすぐに感じてしまうことになります。粘液が減少していない口腔乾燥症では、水で十分な場合もあります。
Q:口の乾燥にはどんな飴が効果的ですか?
A:口の乾燥には、砂糖の入っていない飴が虫歯を防ぐためにもよいといわれています。また、すっぱい飴は唾液の分泌を刺激します。
Q:口の乾燥をそのままにしておくとどうなりますか?
A:唾液が減少して口が乾燥すると、虫歯や歯周病の原因となります。さらに、口が乾燥していると夜、良く眠れなかったり、お話ができない、乾いたものが食べられない、口臭がするというように日常の生活に支障が出てきます。その他には全身的に肺炎や胃炎のリスクにもなります。
Q:口の乾燥にはガムは効果がありますか?
A:チューインガムを噛むことは唾液線を刺激して唾液を出す効果があります。
Q:精神科の薬で口がかわいていますが、治療法はありますか?
A:精神科で処方される薬剤の中には、口がかわくものがあります。これは副作用の一つですが、この症状がひどく我慢できない場合は、処方されている先生に相談して薬剤を変更していただきましょう。
Q:虫歯を治療したあと、口の乾燥症も治療した方がいいのですか?
A:口がかわいていると虫歯や歯周病が発生しやすくなります。虫歯を治療しても、口がかわいているとまた、虫歯が発生しますので、口腔ケアを含めて口の乾燥を治療することをおすすめします。
Q:口腔乾燥の治療はいつまで続ければいいのですか?
A:口腔乾燥の原因により、治療期間が異なります。精神科の薬剤であれば、薬剤変更で軽快することもあります。加齢性であれば、ガムなどの刺激でも回復することがあります。放射線治療によるものやシェーグレン症候群などの疾患では唾液線が少なくなっていますので、治療は長期間必要となります。
Q:入れ歯をしていますが、口腔乾燥は治療した方がいいですか?
A:入れ歯の種類にもよりますが、総入れ歯は唾液で歯茎とくっついています。唾液が少なくなる口腔乾燥では、入れ歯がくっつきにくく調子が悪くなることがあります。また、口の中の感染症にも関係がありますので、治療をおすすめします。
Q:うがいで口の乾燥は改善されますか?
A:うがいは、一時的に口の中を潤す効果があります。しかし、唾液が出るわけではありません。うがいだけで口腔乾燥が改善されることは少ないと思われます。
Q:口がかわいていても辛い物は食べてもいいですか?
A:辛い物は口がかわく場合もありますが、持続的に口腔乾燥が起きる場合は少ないので、適度に食べればかまいません。
Q:今もらっている薬を飲まないと口はかわかないのですが、やめてはいけませんか?
A:口がかわく副作用のある薬剤は、精神科や高血圧、風邪薬など様々なものがあります。診察を受けている先生に相談してください。
Q:レモンは口腔乾燥に効果がありますか?
A:レモンのすっぱい刺激は、口腔内の唾液分泌を増加させ、口腔内乾燥症を改善することがあります。
Q:シェーグレン症候群とはどういう病気ですか?
A:患者さんの主な自覚症状が、口と目が乾燥することです。患者さん自身の免疫細胞が患者さんの唾液線や涙の線を攻撃することにより、分泌が衰えて、その結果、口や目が乾燥する病気です。この病気で死亡するなど重症となることはほとんどありませんが、口や目の乾燥は処置しなければ改善しません。
Q:骨髄移植後に口のかわきがひどくなりましたが、病気でしょうか?
A:他人の骨髄細胞が唾液を出す細胞を攻撃してしまい、口がかわいたり目がかわくことがあります。これは病気というよりは骨髄移植の軽い後遺症といえます。移植専門の先生とよく相談されることをおすすめします。
Q:強皮症の治療をしていますが、口腔乾燥と関係がありますか?
A:強皮症の治療と口腔乾燥症とは直接関係はありません。しかし、強皮症の患者さんは口や目が乾くシェーグレン症候群という疾患を合併していることが多いといわれています。
Q:口内炎と口腔乾燥は関係がありますか?
A:口腔乾燥症で口内炎ができやすくなります。
Q:シェーグレン症候群は遺伝しますか?
A:シェーグレン症候群が遺伝する可能性は少ないと思われます。
Q:シェーグレン症候群は伝染しますか?
A:シェーグレン症候群は伝染することはありません。
Q:高齢者の肺炎と口腔乾燥とは関係がありますか?
A:高齢者の口がかわいている場合には、食べ物や口の中の細菌が消化管に行かず(誤嚥)、肺に行ってしまうことがあり、肺炎を生じます。
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