ドライマウスと唾液の解説 | (株)卯野薬房
口が渇く原因は?
ドライマウスの原因は?
・糖尿病  ・シェーグレン症候群  ・腎不全    ・更年期障害
・ストレス ・筋力の低下      ・薬の副作用  ・老化?

1.唾液線自体の機能障害によるもの

・シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、涙液分泌低下(ドライアイ),唾液分泌低下(ドライマウス)等の乾燥症状を主に感じる全身性の自己免疫疾患。40~60代を中心とした年齢分布で、潜在的な患者数は10万人に達するといわれています。関節リウマチ患者の中に潜在患者が多く含まれているともいわれています。、
シェーグレン症候群による口腔乾燥症状は、唾液線や導管周囲にリンパ球が組織内で増殖して広まり、後に腺房細胞の破壊、萎縮、消失、間質の線維化を来たし、唾液分泌低下により発現します。唾液線だけでなく、涙腺(ドライアイ),気管・気管支(鼻の乾燥、気管支炎),消化管・膵(胃液・膵液の分泌低下),膣分泌腺感染など全身の外分泌腺に対して障害がおきることもあります。さらに、線外症状として、全身倦怠感、発熱、関節腫脹、間質性肺炎、高γグロブリン血症に伴う紫斑、糸球体腎炎等を合併することもあります。
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・放射線性口腔乾燥症 緑線
・加齢性口腔乾燥症 緑線
・GVHD(移植片対宿主病) 緑線
・サルコイドーシス 緑線
・AIDS(後天性免疫不全症候群) 緑線
・悪性リンパ腫 緑線
・突発性口腔乾燥症 緑線
唾液の働き

唾液がでないと・・・
味覚障害、虫歯・歯周病、口の中の感染症(誤嚥性肺炎、口腔カンジダ症)など感染症の危険があります。 緑線

唾液は体を守ってくれる
唾液腺には3つの大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と多数の小唾液腺があり、口腔全体を湿潤化して食べ物の消化作用、話す時の潤滑油として作用のほかに口腔の清浄作用、抗菌作用、粘膜保護作用・緩衝作用・再石灰化作用・などがあります。 緑線
唾液について
唾液は、主に唾液腺からの分泌物で、粘液性のものと水漿性(サラサラしたもの)の唾液があり、口腔内を常に潤して健康を保つとともに、味覚、咀嚼、嚥下、消化、発音などになくてはならないものです。
1.唾液腺

大唾液腺として左右一対ずつ耳下腺、顎下線、舌下線があり、耳下腺はアミラーゼを含んだサラサラした漿液性の唾液を分泌する。 顎下線、舌下線は漿液性と粘液性の混合栓で舌下線はムチンを含むネバネバした粘液性の唾液を分泌する。 小唾液腺は、口唇線、頬線、舌線、口蓋線、白後線からなり、ムチンが多い粘液性の唾液を分泌する。 唾液の99%以上は水分である。

2.唾液の流量
一般に成人で一日当たり1,000MLから1,500MLが分泌される。日中変動では正午または午後に分泌量がピークになり、女性より男性の流量が多い。

3.唾液と神経
唾液線は交感神経と副交感神経により支配され交感神経支配下(緊張状態)には粘液性の唾液が少し分泌されるので、口が渇き、逆に副交感神経支配下にはサラサラした唾液が多く出される。

4.唾液の作用
咀嚼・嚥下作用 食べ物を湿らせ細かく粉砕し食塊を形成する
消化作用 アミラーゼによりでんぷんをマルトースまで分解する
円滑作用 口腔内を湿らせ咀嚼、嚥下、発声など舌などの運動を円滑にする。
味覚作用 食べ物の味覚物質を溶解させ味覚を促進する
緩衝作用 酸、アルカリの中和を行う。胃酸の中和も行う。
抗菌作用 唾液中の抗菌成分により病原微生物などに抗菌作用を示す。
自浄作用 食べ物などのかすを洗い流す。口臭、虫歯予防など歯を保護する。
体液量の調整作用 体水分量の減少で唾液の分泌が減少し渇きを促進し水分補給を促す。

2.薬剤による障害

・神経性口腔乾燥症
恐怖,興奮,ストレス,抑うつなどの精神状態,脳炎,脳腫瘍,脳外傷などの中枢性病変,顔面神経上唾液核や顔面神経分岐の障害などの唾液分泌の神経系の障害などがあります。
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・薬剤性口腔乾燥症【薬剤による副作用】
ドライマウスを起こしやすい薬剤
抗うつ薬 クロミプラミン,イミプラミン,フルボキサミン等
抗不安薬 ジアゼパム,アルプラゾラム,ヒドロキシジン等
向精神病薬 ハロペリドール,リチウム等
抗パーキンソン薬 ビペリデン,トリヘキシフェニジル,レボドパ等
抗高血圧薬 カプトプリル,クロニジン,カルベジロール等
抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン,クロルフェニラミン,アステミゾール等
利尿薬 クロロチアジド,クロルタリドン等
抗コリン作用薬 アトロピン,スコポラミン等
抗痙攣(けいれん)薬 カルバマゼピン等
鎮痛薬 イブプロフェン,フェノプロフェン,ナプロキセン等
気管支拡張薬 アルプテロール,イソプロテレノール,イプラトロピウム等

※赤文字は市販薬(風邪薬,痛み止め,かゆみ,湿疹,睡眠改善薬〔ドリエル〕)にも使われている成分で、黒文字は処方箋として処方される医薬品成分になります。
※処方薬として処方されるのは主に、自律神経失調症,躁うつ病,メニエール症候群,高血圧の治療,喘息の治療,鎮痙・鎮痛などの治療を受けている方になります。

全身疾患

・全身代謝性口腔乾燥症
熱性疾患,発汗過多,脱水症,下痢,尿崩症,糖尿病,甲状腺機能亢進症,心不全,腎機能不全,貧血,過度のアルコール飲用,過度の喫煙など

・蒸発性口腔乾燥症
口呼吸,過呼吸,開口など

・糖尿病
糖尿病は糖が尿中に排泄される疾患です。糖を含んだ尿は浸透圧が高くなるため、水を尿管の方に引っ張る力が強くなります。その結果多量の尿が排泄され、脱水症状とともに口腔乾燥症状が現れます。
糖尿病患者さんは、感染しやすく歯周病の進行度も速いとされています。血糖値が高い場合には、尿量が増加し、口腔乾燥症状が出やすくなります。
また、糖尿病患者さんは抗凝固薬を服用している場合も多いため、観血的歯科治療の際には、抗凝固剤を数日前から中止します。

・脳血管障害性
脳血管障害の大部分は脳卒中(脳出血,くも膜下出血,脳梗塞)です。口腔は下部脳神経の支配を受けているため、障害部位によって嚥下障害や構音障害があらわれます。脳血管障害の患者さんは、麻痺により食物が口腔内に残留したり唾液の分泌が減少し、口腔内は細菌が繁殖しやすい環境となっています。食物が気管へ入り、誤嚥をおこすと、肺炎の危険性があります。そのため口腔ケアは重要で、口腔内を清潔に保ち、誤嚥による肺炎を予防します。また、舌は歯、味覚を刺激して咀嚼運動を促し、唾液の分泌促進や嚥下反射を誘発することが機能回復につながります。

普段の生活から意識
日常生活でできること。意識すること。

◎お口の中の湿潤に気をつける。

・ペットボトル飲料、水筒を持ち歩いたり、保湿剤を利用するといいでしょう。

◎お口の中を清潔に保つこと。

 ・ハミガキやうがいをよく行う。アルコール入りの洗口液は利用しないこと。

◎噛む回数を増やすこと。

 ・噛む回数を増やすことで、唾液分泌が促進されることがあります。

◎固い飴やガムを食べること。

 ・噛むことで唾液が増える可能性があります。この場合、虫歯の原因とならないように、シュガーレスやキシリトール入りを食べましょう。

◎軽い運動をする。

 ・運動は自立神経を刺激して唾液分泌を促進します。

◎酸味のある食べ物で刺激する。

 ・酸味は唾液分泌を促進しますが、口の中の乾燥が重度の場合は痛みを伴う場合もありますので、ご注意ください。

◎マッサージをする。

 ・顎の下や耳の下にある唾液線をマッサージすることも効果があります。

◎服用薬剤を変更する。

 ・現在服用している薬剤で口腔乾燥のある薬剤は、主治医に伝えて可能なものは変更してもらいましょう。

生活面全般で気をつけることは、規則正しい生活と栄養のバランスのある食事が大切です。

口腔の保湿では、顎の運動やシュガーレスのハードキャンディーやガムを食べることで唾液の分泌の刺激補助を行ってください。また、さらに口腔乾燥が進むアルコール成分の入ったものの口腔への使用は避けるようにしてください。
 刺激物質の除去では、香辛料やアルコールなどは乾いた口腔に刺激を与えますので、控えるようにします。

精神的緊張感は、交感神経を刺激して、唾液の分泌が抑制されますので、出来るだけゆとりのある生活が出来るように心がけてください。せっかちや悲観的にはならずに、楽しいことを考えて生活するように心がけましょう。悩みごとなどは主治医や家族に相談することがよいでしょう。また、適度な運動は体をリラックスさせるだけでなく、唾液分泌効果もありますので、体を動かすようにこころがけてください。

水分補給が足りないだけでも口腔乾燥することがありますので、お茶や水などで定期的に全身の水分を補給するように心がけてください。
 口腔乾燥は虫歯や口臭の原因ともなります。このため、細やかなブラッシングとアルコール成分の入っていない口腔洗浄剤などを使用して、口腔内の殺菌の繁殖を抑えることが大切です。


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