日常生活でできること。意識すること。
◎お口の中の湿潤に気をつける。
・ペットボトル飲料、水筒を持ち歩いたり、保湿剤を利用するといいでしょう。
◎お口の中を清潔に保つこと。
・ハミガキやうがいをよく行う。アルコール入りの洗口液は利用しないこと。
◎噛む回数を増やすこと。
・噛む回数を増やすことで、唾液分泌が促進されることがあります。
◎固い飴やガムを食べること。
・噛むことで唾液が増える可能性があります。この場合、虫歯の原因とならないように、シュガーレスやキシリトール入りを食べましょう。
◎軽い運動をする。
・運動は自立神経を刺激して唾液分泌を促進します。
◎酸味のある食べ物で刺激する。
・酸味は唾液分泌を促進しますが、口の中の乾燥が重度の場合は痛みを伴う場合もありますので、ご注意ください。
◎マッサージをする。
・顎の下や耳の下にある唾液線をマッサージすることも効果があります。
◎服用薬剤を変更する。
・現在服用している薬剤で口腔乾燥のある薬剤は、主治医に伝えて可能なものは変更してもらいましょう。
生活面全般で気をつけることは、規則正しい生活と栄養のバランスのある食事が大切です。
口腔の保湿では、顎の運動やシュガーレスのハードキャンディーやガムを食べることで唾液の分泌の刺激補助を行ってください。また、さらに口腔乾燥が進むアルコール成分の入ったものの口腔への使用は避けるようにしてください。
刺激物質の除去では、香辛料やアルコールなどは乾いた口腔に刺激を与えますので、控えるようにします。
精神的緊張感は、交感神経を刺激して、唾液の分泌が抑制されますので、出来るだけゆとりのある生活が出来るように心がけてください。せっかちや悲観的にはならずに、楽しいことを考えて生活するように心がけましょう。悩みごとなどは主治医や家族に相談することがよいでしょう。また、適度な運動は体をリラックスさせるだけでなく、唾液分泌効果もありますので、体を動かすようにこころがけてください。
水分補給が足りないだけでも口腔乾燥することがありますので、お茶や水などで定期的に全身の水分を補給するように心がけてください。
口腔乾燥は虫歯や口臭の原因ともなります。このため、細やかなブラッシングとアルコール成分の入っていない口腔洗浄剤などを使用して、口腔内の殺菌の繁殖を抑えることが大切です。